歯冠(歯肉から上に出ている部分)は、臨床的歯冠と解剖学的歯冠の二種類あります。日頃の手入れや歯に関する病気、体調変化などで退縮あるいは増殖することにより、両者が一致しないことも多く、特に指定せずに書かれた場合どちらということはありません。
歯冠は、エナメル質、象牙質、歯髄、歯肉があります。
解剖学的歯冠はその最表層が生体内でもっとも硬いエナメル質でできており、その内側には象牙質、中心には歯髄腔があり、歯髄で満たされている。歯髄腔はその形態が歯の形態と類似しています。
続いて歯根(歯肉の中で骨に埋まっている部分)は、歯根の表面からセメント質、象牙質、根管でできています。
歯根膜は、歯根と歯槽骨(歯を支える骨)の間にあるうすい膜のことで歯根と骨をつなぐ役目をしています。
歯には歯髄炎という病気があります。歯根膜炎との区別がつきにくいのですが、歯根膜炎は歯周組織を構成している歯根膜に炎症が生ると、歯槽骨やセメント質も同時に炎症を引き起こすことが多いようです。
歯髄炎の原因は細菌感染が多く、虫歯の治療時に使用した薬品の刺激や、歯の咬毛や摩耗などの刺激、また外傷からくることもあります。細菌感染は、虫歯を放置することによって細菌が出す毒素が歯髄に侵入して炎症を引き起こします。
いずれにせよ炎症を引き起こした原因を除去する治療が必要になります。
歯髄炎の応急処置としては、腫れた場合には冷やすことが有効のようです。氷水で濡らしたタオルを絞って腫れた部分を冷やしましょう。タオルが暖まったらまた氷水で冷やすという繰り返しです。痛みに対しては痛み止めを飲むと効くことがあります。
虫歯を放置するだけで、口全体の病気にもなる恐れがありますので、的確な診断と処置が必要になるでしょう。